『ホルモー六景』
2011.03.19 *Sat
他の小説ともリンクする登場人物や設定を見つけると、ほくそ笑む。そんな楽しみもあったりして。
『ホルモー六景』 万城目 学
「鴨川ホルモー」の続編的な小説。六景ということで、ホルモーに関わる人間たちの6つの短編集。

「プロローグ」
3回生となった安倍と高村が、「四条烏丸交差点の会」の前に、京大の生協食堂で会話する場面。
ホルモーに関わる他の人たちはどんなふうに毎日を過ごしているのだろうか、自分たちと同じく
色んなことに悩んでいるのだろうかと、ふと考える安倍。それに応えるかのように物語が続く。
「第一景 鴨川(小)ホルモー」
京産大玄武組の絶対的存在「二人静」と呼ばれる彰子と定子の恋と友情の物語。二人は男嫌い
という共通点により意気投合、常に一緒にいることを誓った。が、半年後、定子は新しい彼氏
と誕生日にデートの予定を入れ、その誓いを破ろうとしていた。そのことを打ち明けられた彰子
は、そのデート当日、定子に「決闘」を申し渡す。最後の場面は、第四景とリンクする。
「第二景 ローマ風の休日」
楠木ふみの恋の裏話を、同じバイト先で働く高校生の視点から描く。新しくレストランのバイト
にやってきた当初は、良くない印象を抱いていたが、店長不在の一日を見事に仕切った彼女を、
尊敬するようになり、数学の宿題を口実に京都を散策する。楠木の恋を後押ししたのは・・・。
「第三景 もっちゃん」
梶井基次郎の「檸檬」をベースに、ホルモーを取り入れたパロディっぽいフィクション。安倍は
仲の良いもっちゃんから恋愛の打ち明け話を聞き、ラブレターを渡すことを勧め、京都市内の
八百屋(檸檬を買う)、丸善(文房具を買う)を巡り、二人でラブレターを書くのだが、翌朝、
もっちゃんは慌てるあまり、安倍が書いたふざけた絵手紙を渡し、ふられてしまう。
その後もっちゃんは小説家になり、数年後、安倍にもっちゃんの「檸檬」と愛用の懐中時計が
届いた。安倍はたまたま京都を訪れ、「四条烏丸交差点の会」へ向かう学生に懐中時計を貸与。
その後、「基」と書かれたこの時計が「四条烏丸交差点の会」において使われ続けることとなる。
「第四景 同志社大学黄龍陣」
芦屋の元彼女、巴が「ホルモー」の謎を解明する物語。巴は同志社大の学生。あこがれの教授に
会いに行った際、書庫の中に「HORUMO」と書かれた手紙、黄色い竜の描かれた浴衣、「ホルモー
黄龍陣、復活ニ関スル三条件」と書かれた紙を発見。巴はその「条件」を達成しようとするも失敗
・・・と思っていたが、期せずして、その条件をクリア。黄龍陣の復活は、第三景でも示唆されている。
「第五景 丸の内サミット」
玄武組・第四百九十八代会長の榊原とフェニックス・同代会長であった直子は、東京で働いて3年。
二人はかつてホルモーで好勝負を演じたライバルだった。ある日、直子の同僚と榊原の同僚が
学生時代同じサークルに所属していたことから催された合コンで二人は偶然にも再会。その夜、
東京の空を飛んでいる黒いオニを見た二人は、同僚たちと別れた後、オニの発生源を突き止める
が、そこには同僚2人の声が・・・。彼らも東京の大学で、ホルモーを行っていたことが判明する。
「第六景 長持の恋」
立命館白虎隊・細川珠実の切ない恋物語。料亭「狐のは」(鹿男に登場する)でバイトを始めた珠実。
料亭の蔵で織田信長が使っていたという長持を見つける。そこに「なべ丸」という名前の書かれた
板切れを発見し、自分の意志とは関係無く自然と動いた右手で「おたま」と書き込んでしまう。
この日から始まった不思議な文通。次第に、なべ丸は織田信長に仕える「柏原大鍋」という人物で、
本能寺の変に巻き込まれる運命にあったことが判明する。珠実はなべ丸を救おうと窮地を知らせるが、
結局叶うことはなかった。なべ丸は、いつか琵琶湖の印を持って現れると約束をし、それは同じ教習所
に通う高村の額を観た時に現実となり、チョンマゲ姿の謎は生まれ変わりの証しだったことが分かる。

これ以上の悲しみが、深く広がらないように、祈ってきた。神様、お願いします。
『ホルモー六景』 万城目 学
「鴨川ホルモー」の続編的な小説。六景ということで、ホルモーに関わる人間たちの6つの短編集。

「プロローグ」
3回生となった安倍と高村が、「四条烏丸交差点の会」の前に、京大の生協食堂で会話する場面。
ホルモーに関わる他の人たちはどんなふうに毎日を過ごしているのだろうか、自分たちと同じく
色んなことに悩んでいるのだろうかと、ふと考える安倍。それに応えるかのように物語が続く。
「第一景 鴨川(小)ホルモー」
京産大玄武組の絶対的存在「二人静」と呼ばれる彰子と定子の恋と友情の物語。二人は男嫌い
という共通点により意気投合、常に一緒にいることを誓った。が、半年後、定子は新しい彼氏
と誕生日にデートの予定を入れ、その誓いを破ろうとしていた。そのことを打ち明けられた彰子
は、そのデート当日、定子に「決闘」を申し渡す。最後の場面は、第四景とリンクする。
「第二景 ローマ風の休日」
楠木ふみの恋の裏話を、同じバイト先で働く高校生の視点から描く。新しくレストランのバイト
にやってきた当初は、良くない印象を抱いていたが、店長不在の一日を見事に仕切った彼女を、
尊敬するようになり、数学の宿題を口実に京都を散策する。楠木の恋を後押ししたのは・・・。
「第三景 もっちゃん」
梶井基次郎の「檸檬」をベースに、ホルモーを取り入れたパロディっぽいフィクション。安倍は
仲の良いもっちゃんから恋愛の打ち明け話を聞き、ラブレターを渡すことを勧め、京都市内の
八百屋(檸檬を買う)、丸善(文房具を買う)を巡り、二人でラブレターを書くのだが、翌朝、
もっちゃんは慌てるあまり、安倍が書いたふざけた絵手紙を渡し、ふられてしまう。
その後もっちゃんは小説家になり、数年後、安倍にもっちゃんの「檸檬」と愛用の懐中時計が
届いた。安倍はたまたま京都を訪れ、「四条烏丸交差点の会」へ向かう学生に懐中時計を貸与。
その後、「基」と書かれたこの時計が「四条烏丸交差点の会」において使われ続けることとなる。
「第四景 同志社大学黄龍陣」
芦屋の元彼女、巴が「ホルモー」の謎を解明する物語。巴は同志社大の学生。あこがれの教授に
会いに行った際、書庫の中に「HORUMO」と書かれた手紙、黄色い竜の描かれた浴衣、「ホルモー
黄龍陣、復活ニ関スル三条件」と書かれた紙を発見。巴はその「条件」を達成しようとするも失敗
・・・と思っていたが、期せずして、その条件をクリア。黄龍陣の復活は、第三景でも示唆されている。
「第五景 丸の内サミット」
玄武組・第四百九十八代会長の榊原とフェニックス・同代会長であった直子は、東京で働いて3年。
二人はかつてホルモーで好勝負を演じたライバルだった。ある日、直子の同僚と榊原の同僚が
学生時代同じサークルに所属していたことから催された合コンで二人は偶然にも再会。その夜、
東京の空を飛んでいる黒いオニを見た二人は、同僚たちと別れた後、オニの発生源を突き止める
が、そこには同僚2人の声が・・・。彼らも東京の大学で、ホルモーを行っていたことが判明する。
「第六景 長持の恋」
立命館白虎隊・細川珠実の切ない恋物語。料亭「狐のは」(鹿男に登場する)でバイトを始めた珠実。
料亭の蔵で織田信長が使っていたという長持を見つける。そこに「なべ丸」という名前の書かれた
板切れを発見し、自分の意志とは関係無く自然と動いた右手で「おたま」と書き込んでしまう。
この日から始まった不思議な文通。次第に、なべ丸は織田信長に仕える「柏原大鍋」という人物で、
本能寺の変に巻き込まれる運命にあったことが判明する。珠実はなべ丸を救おうと窮地を知らせるが、
結局叶うことはなかった。なべ丸は、いつか琵琶湖の印を持って現れると約束をし、それは同じ教習所
に通う高村の額を観た時に現実となり、チョンマゲ姿の謎は生まれ変わりの証しだったことが分かる。

これ以上の悲しみが、深く広がらないように、祈ってきた。神様、お願いします。
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